メリクリメリクリ
こちらは帯電するは寒いはで死にそうですよ
ということで
今年出会った心に残った書籍
五回目
今回紹介するのは
さくらももこの「焼きそばうえだ」
わたしが産まれて初めて買ったハードカバーの本はさくらももこの「もものかんづめ」だと思う
最初の水虫をお茶で治せるかもという話で驚き
実際の友蔵じいさんは意地悪だったと知ってショックを抱き
飲尿健康法に引いた
その後の「さるのこしかけ」「たいのおかしら」も購入した
それから30年以上経って
読んだ彼女のエッセイ
あの頃頻繁に出ていた旦那とは離婚していて
代わりに息子が沢山出てくる
それと、有名人がよく出てくるようになったし
あと、金遣いが半端なく
スタッフをドッキリにかけるために50万円使ったり
この「焼きそばうえだ」も
くだらない話ばかりをする男子の会を結成し
そのとき、たまたま欠席だったうえださんに
バリて焼きそば屋をやらせようと言う飲み会の戯言のような話を現実にしてしまう
そして、その現地にいるファンの画家が何年もかけて作ったという壁一面いっぱいのでかさで50万近い作品を息子に説得されて買うことになる
ただ、変わらないのは
父ヒロシのマイペースさ
母すみれの心配性
そして、相変わらずその金遣いとは裏腹に
庶民的な健康法をちょこちょこと試していた
その理由を彼女は
自分が昔から体が弱いのを自覚していて
少しでも健康になりたかったからだと証ている
しかし、そんな彼女の努力虚しく
52歳で亡くなってしまった
52歳という年齢で亡くなることが早いのか遅いのか
今の世の中わからないけれど
少なくとも、彼女は常に健康に恋い焦がれ
息子の成長をもっと見守っていたかったはずだ
さくらももこは本当に親孝行だったと思う
雑誌の企画でも
父ヒロシがオレも連れてってくれって言えばつれていってあげるし
母すみれにもファンである作家にあわせてあげたり
こんない偉大でいい人がどうして一番の望みを叶えてもらえなかったのだろう
彼女がだめならわたしなんて到底、健康に振り向いてもらえそうにないななんてふと思ったクリスマスであった
きっと、いつまでたってもみぎわさんが花輪くんに振り向いてもらえないように
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