中前適時打現在の活動と長い読書感想文

今日はお弁当持って公園

この炎天下、キャッチボール

雨の日はバッティングセンター


いや、まさに「中前適時打」の名前にふさわしい

活動ですね


本当に…


ギターには触っておりません

歌も全然…

歌詞も浮かばず…


時々、夢に音楽活動や仲間が出てくると切なくなるのも現実ですが

今はとりあえず一日生き延びるのが目標という具合です


先月は週1休みでしたからね

あほか



実際、電磁波過敏症はかなりよくなっていると思います


エアコンを今つけておりませんが、元々我が家はつけない主義でつけても大丈夫なのですが

ぶり返しが怖くて電力は極力つけず、昨日乾電池式の扇風機が届きました


おまけに5Gルーター切り替えのお願いというかほぼ強制が 届き

そのおかげで精神状態気が気でない状態でおります


5Gにした途端みんな倒れればいいのにと心底思います


地デジになった時もテレビつけた途端倒れた人結構いたそうです


日本はわたしを追い出しにかかっているのか


さて、うちらの活動としてもう一つ欠かせないのが読書です


帰りに我が家近くの図書館に寄るのがお決まりです


元々、古本屋巡りが趣味な相方と

元々は本の虫で今、お金かからずやることのないわたし


そんな、わたしが今、一番好きなのは奥田英朗で

好きになるとその話ばかりになり、しかもなかなか熱が冷めないという厄介な性質であります


そして、今釣られるように相方も読んでいます


ただ、私の場合、好きだからと言ってほそればかりよむわけでもなく間にちょくちょく挟みます


Amazonプライムで見損ねた映画の原作やみたもので面白かった作家の作品、湊かなえとかよかった

エッセイだと群ようこ

今は星新一のエッセイ、重松清なども読んでます

 

わたしは基本、ものすごい早読みです

のめり込む体質というのもあるのですが


そんな中でなぜか

なかなか読み進まない作家がいます


それが宮部みゆきです

サスペンスの巨匠というか日本作家の代表ですよね

しかし、 なかなか この方の作品だけ読み進まない


最初に借りたのは

以前、ドラマで見ていて結末を見忘れたと思っていた「ぺテロの葬列」

実際は最後まで観ていてその結末にすごい怒っていたらしいのですが全く覚えていませんでした


そのあと借りたのが代表作「火車」

普通の人が簡単に自己破産する仕組みなど丁寧に書かれていて、他の人の作品より事件がメインなので頭をめちゃ使うっていうのも要因なのですがなぜ、読み進まないのか

この作品でまずわかりました



この作品の主人公は刑事で奥さんを交通事故で亡くしています


そして、この設定と全く同じ主人公が奥田英朗の「邪魔」にも出てきます


「火車」の主人公、本間さんは足を撃たれてリハビリ休職中の中、線香も上げに来なかった親戚の息子の頼みを聞き、失踪した婚約者を探し、調査結果を差し出すと逆ギレされますが、それにもただ呆れるばかり

奥さんの事故のことも調査中、聞かれるのですが

居眠り運転で奥さんの車に追突した被告人にまでブラック企業だったと庇い、周りのみんなも親切でみんなして調査に協力します


これぞヒーローといった感じ



一方、「邪魔」の久野刑事は精神薬をガブ飲みし、ことあるごとに奥さんを思い出し、悪徳上司に逆恨みされ、相棒には愛想をつかされ、ヤクザには不良を使って嫌がらせされ、そんな彼の唯一の救いは事故で生き残った義母

しかし、そこにも秘密が隠されており

更に起きた放火魔事件の被疑者の奥さんが自分の奥さんと同い年で太い眉毛ということからさらに壊れ始め、尾行を命じられた旦那さんには「変なこと考えないで自首してくれ」と頭を下げ

完全に開き直って逃げる奥さんにも「自殺しないでくれ!死なないでくれ!」と自分が死にそうなのに必死に叫びます


久野さんはいつまでたっても奥さんの事故死のトラウマにがんじがらめ


わたしは同じ立場だったら

絶対といっていいほど久野側の人間になるだろうなと思ったのです




また、そのあと奥田英朗の「沈黙の町で」という作品を読みました


13歳の生徒が校内で頭を打って死んでいる

自殺か 事故か他殺かという内容


これを読んでいて思い出してのが

宮部みゆき原作の映画「ソロモンの偽証」で

これも14歳の生徒が落下して死んでおり

自殺か他殺か事故かという話


この話の場合、主人公がまた、真面目な優等生で

しかも生徒みんなで裁判を行い事件を解決するという

不良も嘘をついた子もみんな結局いい子で話も無事解決


という話でしたが


「沈黙の町で」は

まず、奥田英朗は基本、群像劇作家なので

主役がどんどんと入れ替わるのですが

一見、良い人とされる教師は自分のクラスの生徒のことしか考えず、学校側は体裁しか 考えず、

いじめをして逮捕、補導された生徒の親は自分の子どものことしか考えず、生徒は重要なところは黙りこくったきり

被告人の 親も真実が知りたいと言いながら突き出されると怒る


いじめられていた子も悪いというより空気が読めない子と言った方が正しい


わたしは中学生を経験したうえで

こっちのほうが正しいようにまた感じてしまった


まず、中学生が

大人のしかも警察に詰め寄られて何が話せよう


わたしも校内にいたずらがあって

一人一人教師に呼び出され尋問を受けたことがあったが恐怖と緊張のあまり笑ってしまった


そして問題が起きた時の教師の責任逃れをしようとする様といい、自分の子どものことしか考えていない親、そして中学生ならではの残酷さ


経験上、わたしとしては中学生がみんなで一致団結裁判で解決なんてありえないとおもってしまった


かといって宮部みゆきの作品も充分面白い

天才だとつくづく思う



作品として

ただ、事件がメインということで頭がついていくのに時間がかかるのと

みんなして真面目というのが自分の経験上受け入れられないだけなのである



一方の奥田英朗は

サスペンスといい、短編といい、エッセイといい

全てが人間そのもので

少しの不満を持って生きる普通の人たちが

ひょんなことからどんどんと選択を間違いどん底に落とされる中、狂っていくのだが、途端に冷静になって反省しだしたりする様がまたリアルに感じてしまう


昔、プラン9のコントのセリフで

「人は追い詰められると最低なことをしてしまうものですよ」というのがあるがまさにその事を体現しているようなのですよ

と、いうことで歌同様、

わたしはやはり本でも共感力を求めてしまう

みんなそうかな


なので、またしばらくは

相方も奥田英朗の話を聞かされることになるだろう


因みに高校生から好きな俳優

奥田瑛二の良さも聞かれたら永遠と語れるので

触れないように



では良い夏を