君と僕の物語 新曲歌詞(仮)「丸儲け」

初めて出会ったのは

五年前だったかな

移転する前の高円寺のお店


前から名前は知っていたからお会いするのを楽しみにしていた


相手もそうだと言ってくれた


彼のフライヤーをみると

タイトルがドラえもん風になっていて


藤子・F・不二雄好きにはたまらないという話から


色々と漫画の話をした


わたしが好きな岡田あ~みんは

妹が好きだと言っていた



それから、彼はステージで

藤子不二雄Aの作品を題材をした歌を歌い

日頃の嫉妬心を爆発させて盛り上げたあと

妹へ送る歌を歌っていた


その時、初めて妹が亡くなっていることを知った





それからしばらくして


彼は主催するイベントに呼んでくれた


そして、フライヤーでは

わたしが憧れの藤子・F・不二雄のヒロインになっていた


とてもとても嬉しくて

大袈裟ではなく何度も眺めてはニヤけた


そして、相方にも自慢しまくった



しかもそれだけではない


そのイベントの時に配られていたフライヤーでは

わたしは大洋ホエールズのエースになっていた


ベイスターズではない

ホエールズ


またしても、わたしが子どもの頃憧れた存在になっていたのだ


それはそれはまた嬉しくて

手帳にずっと挟んでいた


お礼に彼のシールをその一年

手帳の表紙に貼っていた


少し恥ずかしかった

それからちょくちょくお会いすることはあり


最後に共演したのは


わたしの家から徒歩圏内のお店


そんな近くに彼がいることがなんだか不思議だった


クリスマスの時期で


わたしはその頃、病にかかり

今よりも全然思うように声が出ず


辞めたい、死にたい

そんな気持ちと葛藤していた



そんな彼は

ステージで

職場であった不遇を訴え


そして、

わたしと初めて共演したときに

絶望していて死のうと思っていたのだけど

わたしの歌を聴いて生きようと思ったのだとMCで話してくれた


その言葉を聞いて

わたしももう少し頑張ってみようと思った


彼は横浜でも変わらず


己の嫉妬心恨み辛みを笑いに変えて爆発させ

倒れては起き上がり


会場を沸かせたあと

最後に妹の歌を歌った


その夜は結構長居して


最後にCDを交換して別れた



それからしばらくして

彼が病に苦しみ

仙台の実家に帰ったことを知った


たまらなく今までの感謝をメッセージしたらお返事がきて

また、お互い病を克服して

共演しようと約束した



それが最後の彼とのやり取りだった



その時、彼は自分の東京生活はなんだったんだろうと思っていたけど、わたしの言葉で決して無駄ではなかったんだと思えて救われたと言ってくれた


わたしの言葉なんてなくとも

間違いなく彼の東京生活は間違いなんかじゃなかった


彼はとてもとても愛されていた


彼のことをそこまで知っているわけではないけど

それだけは間違いない





「丸儲け」



僕の流した涙だけ

歌を作って売り出したら

億万長者になれるかな

そんなに世の中甘くはないけど


あなたの心に留まって 辛いときにくちづさんでくれたなら

僕の人生は丸儲け それだけで僕の人生は丸儲け



僕の日々の恨み辛みを

笑いに変えて届けたら


スターになれるかな

そんな簡単なことではないけれど


報われぬ日々に疲れきったあなたを笑顔に出来たなら

僕の日常に光射す 僕の日常に光射す 




そんな君の生きざまを 物語にして届けたら

君は英雄になれるかな そんなことは何も必要ないのさ


君からもらった優しさは 消えることのない宝物

君に出会えたそれだけで

僕の人生は丸儲け 


僕と君の人生は丸儲け


僕の君の人生は


つづく







入場制限、ライブ生配信あり

 

東京都 学芸大学APIA40

10月15日(木)

Op18:30St19:00 ¥2000+1D

 

中前適時打

 

ほか

 

http://apia-net.com/

 

 

 

東京都 八王子びー玉「Good Will!」

11月15日(日)

Op18:30St19:30 ¥1650+1D

       

中前適時打

GUICHI

花村雷蔵

MIZOROCK

      

 

 

https://harry-zone-24.wixsite.com/biidama