「ユニット中前適時打が出来るまで」が出来るまで

「おぐまさん、ユニット始めたんでしょ?出てみたら?」

と、言ってくれたのは

APIA40伊東玲育店長の方だった

 

そうですねえ・・・

 

この時はまだ1回目のライブが終わったばかりだったように思う

正直、アピアに出るにはもっと経験を重ねてからの方がいいような気もしたが

出るなら声をかけてもらえた時がベストだろうし・・

 

相方にちょっと聞いてみます・・・

 

ということでスタジオ練習のときに

辻氏に条件と共にことの成り行きを説明したところ

 

「よし!出ましょう!」

という返事をいただき店長にも即連絡をした

 

その時、もうひとつ課題を出された

APIA40から出ている情報誌「あたふた」のコラム執筆である

月替わりで出演者が書いていて、わたしは4回目の依頼となる

 

「あたふた」はAPIA40だけでなく、全国のライブハウスに置いてあり

実際、岡山、福井、静岡、香川でもそのおかげでわたしの名前を知っていたりコラムを読んだという人がいた

 

テーマとして出されたのは勿論「ユニット」

 

このブログでもそうだが、相手在りきのものについて文を書くというのは非常に気を遣うし難しい

失礼に当たってはいけないし、書き足りないのも嫌だし嘘も嫌だ

 

わたしがライブレポで共演者の演奏を書かないのもそんな理由

 

しかし、ライブをしていく以上はどうしても人に観に来てほしいし、そのためにもわたしは興味を持ってもらえるよう

告知もライブ後記も必要だと思うので、そのためにもやはりわたしは相手のことを書かざる負えない

どこまで何を許してもらえるかは、日ごろの信頼関係もあると思うので、そこらへんは話し合いながら続けていければと思う

 

ということで、結成に至るまでとその時の心境と葛藤を嘘偽りなく書いたつもりだ

 

 

さて、16日明日はAPIA40でユニットライブなのだ

「気負わずいつも通り」は定則であるが

果たして、このステージでいつも通りがどれほど通用するか・・・

 

一番の難問はステージが広く、グランドピアノなので距離もあるし照明演出も激しいので

いつものような互いに見合って・・というステージングが難しいと思われる

 

しかし、ここでこなせばどんなステージでも適応できると思うのでどうにかこなしたい

 

終わったら良いお酒が飲みたいですね

泡盛ありますし

 

写真は黒田さんのを使わせていただきました

ありがとうございます

 

 

「ユニット「中前適時打」が出来るまで」

 

文:おぐまゆき(from中前適時打)

 

共同作業が苦手である。

それは幼少の頃から その時々、共存する喜びはあるものの

 

常にあるのは窮屈さと不安

後に残るのはトラウマ

その原因のほとんどは自分の器と気の小ささである

 

しかも、その傾向は改善されるどころか年を重ねるごとに強くなる

そして3年前に最悪な形でバンドを解散したとき もう、私は人とは音楽活動を共にしないと心に決めた

 

人と深くかかわることで、嫌いになるのも嫌われるのも勘弁だった

 

それから3年間、専ら一人で旅をつづけ、一人でステージに立ち続けた

 

こうしてずっと私はやっていくのだろうと思っていた

 

しかし、そこへ「次のライブで一緒にセッションしましょうよ」と 言ってきた人がいた

30年ピアノ弾き語りを続けている辻タダオ氏である

彼はJazzビックバンドの出で、すなわち人と音楽を作ることを得意とする人であった

 

なので、わたしがその言葉で一晩中悩むことなど予想していなかっただろう

さて、わたしは悩んだ どうやって断ろう・・

やりたくないわけではない。嫌われたくないのだ・・

断り方を散々悩んで、翌日結局わたしは乗り気満々な返事を出すことになる

 

初対面から、私がしてきたお願いを辻氏は断ったことがなかったし

自分の苦手分野を得意とする人についていくことで生まれるものに興味があったからだ

 

1回だけならと挑んだそのセッションは なんだか自分としては悔いの残るものとなり

もう1度チャンスくれないかなあと思ってしまった

その思いは届いてしまい

辻氏から「ユニットやりましょうよ」と再度言われたときには 不思議と迷いがなかった

ただ、それと同時に不安もあった

 

そうした中、初のスタジオ合わせがやってくる

さて、人と合わせる上でわたしの音楽は非常に厄介であった

わたしのギターにはからくりが多く、9弦で変則チューニングで半音下げ

しかも、毎回展開を変えているので譜面にもおこしておらず

実際そのまま書き表すのは不可能に近かった

 

しかし、譜面を書かないアドリブ重視という面が辻氏とは合致した

 

辻氏は自分のピアノをよく、「弾く」のではなく「押す」という

大胆で打楽器のようなピアノプレイが、自分のやりたいことに合っている気がした

 

わたしの曲にただ合わせてくれる伴奏ピアノだったらやる必要はないと思っていた

そもそも一人で歌い弾く用に作った歌たちだ

しかし、辻氏のピアノだったら互いにぶつかり合うライブならではスリリングな展開が作れると思った

そして手応えは感じている

 

決めたユニット名は「中前適時打(なかまえてきじだ」

野球用語で「センター前タイムリーヒット」

すなわち、正面をすり抜けて 得点となるヒットのことだ

 

おぐまがしっちゃかめっちゃか投げた球を辻氏がぶんぶん振ってたらいつの間にか点が入っていた

みたいなそういうニュアンス

いや、後付けだ

わたしがあれやこれや嫌だ言ったのをそうだねそうだねと言いながら辻氏がつけたのがその名前だった

 

わたしは相変わらず、器と気も小さい分、相手は器も気も広い

そこに感謝し続ければこの奇跡は長く続くかもしれない

 

さて、今回わたしが楽しみなのは 辻タダオのピアノをグランドピアノで聴かせられることだ

彼のピアノは電子ピアノでは事足りない

とても楽しみだ

 

中前適時打 g+Voおぐまゆき P+Vo辻タダオ

ユニット中前適時打、とうとう「APIA40」進出!グランドピアノですよ!

 

11・16(水) 東京都 学芸大学APIA40「溺愛~皮一枚深い闇ゆえ」

Op18:30St19:20 ¥1500+1D

 

大聖正樹(Vo+g)

津田孝一郎(Vo+g、P)

中前適時打(おぐまゆきVo+g+辻タダオVo+P)

Debil(Vo+P)

 

 

http://apia-net.com/

11・29(火) 東京都 八王子papaBeat 「今日は楽しいライブの日!?Vol35」

Op18:30St19:00 ¥1200+1D

 

OA・中村啓士

島戸翼

ペリー福神

中前適時打(おぐまゆき+辻タダオ)(20:25~)

宮崎孝造

 

 

http://papabeat.web.fc2.com/

5年間お世話になったブッキング小笠原さん感謝祭!「弦界突破!」のスペシャルに「中前適時打」で出演!

 

12・11(日) 東京都東新宿SACT!「弦界突破!!でらっくす!!!」

Op18:00St18:30 ¥前2000当2500+1D

 

中前適時打(おぐまゆき+辻タダオ)

千年弘高

チームしめちこちゃん

今泉まな

奥田舞子BAND

サクピクルス

さとうもとき

  (出演順未定)

 

http://www.sactsow.com/

ペンギンハウスユニットで進出!こちらはアップライトピアノで40分演奏

 

1・13(金) 東京都高円寺ペンギンハウス

Op19:00St19:30 ¥1800+1D

 

中前適時打(おぐまゆき+辻タダオ)

 

ほか

 

http://penguinhouse.net/

熱く優しい盟友、TAKE店主の店 歌舞伎町のど真ん中にユニット出没

 

1・19(木) 東京都新宿Strangeth

Op19:00St19:30 ¥1000+1D

 

中前適時打(おぐまゆき+辻タダオ)

 

ほか

 

https://www.facebook.com/Live-bar-Strength-1612982755586766/?fref=ts