禁ずることは防ぐこととは限らない（新曲構想)「真実の穴」

先日、久しぶりに回転すしに行ったのだ

 

前にも行ったことが数回あるところ

 

久しぶりでワクワク行ったのだが、ひとつだけ残念な変化があった

 

全部わさび抜きなのである

 

わさびは別にあって、自分でつけろだと・・・

 

わたしは醤油にわさびを溶かしたくないので、一枚一枚ネタをめくってはわさびをつけなければいけない

 

そうしていると、連れが不機嫌そうに言う

 

「あああ・・こんなとこまで子ども中心社会かあ・・寿司なんて大人の食べ物なのにさ・・」

 

お客さんがいない時間だったうえに声がでかいのでよく通ったが

わたしはブツブツ言っているその様を止めたりはしなかった

 

まったくだ・・・

 

 

最近では、いろいろなクレームでどんどん規制が入る

 

未成年のたばこを助長するからたばこの描写を禁止しろだと・・

 

でも、普通に街中にたばこあるでしょ

コンビニ行けばレジ後ろにびっちりあるしさ、自販機だって並んでるしさ

お父さんだって吸っている家あるでしょ

 

なんで、メディアだけがだめなのさ

 

 

「頑張れ」という言葉もクレームが入るとだめらしい

 

そりゃ、うつ病の人とかに言ってはだめって聞くけどさ

自分だって好きではないけど

その言葉で救われた人の方が歴史的に多いと思うよ

その言葉、禁じたってなくならないし

 

 

ベッキーだって不倫してなんたらってTVに出すなってすごいクレームが主婦からくるんでしょ

そんな主婦層向けのドラマがどんだけ不倫してるんだって話

 

 

最近の漫画ってなんかつまらないなって思っている

絵はきれいなんだけどね

ギャグの濃度とかさ

残酷なものはサイコ的なものか近未来とか

 

そして、今自分が生まれる前の谷岡ヤスジを読んでいるのだけど

ああ・・この感覚だよなって思うわけさ

 

言葉とかすんごい汚いし下品だったりするし、残酷だったりするんだけど

生きるうえの欲とか嫉妬とか切なさとか

 

結局、恋愛ものにしろ、スポーツものにしろ、ギャグにしろ

必ずと言っていいほど、ライバルがいて、憧れがあって、挫折があって、報われて

 

ただ、その濃度が違う

表現力っていうのかな

 

藤子F不二雄なんか、まあSFなんだけど、すごい現実を示唆している

 

ドラえもんなんかもすくう側は未来だけど、救われる側は現代の人だし

異色SFなんて、このままいくと、未来はこうなるぞみたいな現実をぐんっと見せられたりするし

 

 

北野武監督が

表現において、

「痛いことは痛いってことを徹底的にわからせなきゃいけない」

と、いうようなことを言っていて

 

本当、そうだよなと思う

 

残酷なものを見なけれな、自分が残酷なことをしたときにわからないじゃないか

いけないものを見なきゃ、なにがいけないかってわからない

 

見せなくたって、なくならないんだよ

 

と、思いのままに書き散らかしてみた

 

 

「真実の穴」

 

いくら目をふさぎ続けても　己の過ちは消えない

いくら口をふさぎ続けても　己の疚しさは消えない

 

醜いものを見過ごしてきたものは　己が汚れていくことすら気づかずに

残酷な世界を避けてきたものは　己のつけた傷の痛みもわからずに

 

なんて、薄っぺらい平和だ　偽りの美しさよ

真っ当な人間になりたいならば

すべてを受け止めよ

 

許せなかったのは僕だ

汚れていくのは僕だ

それでも愛されたいのは僕でした

すべての真実が　そこにある

 

 

目に映る数を失っていっても　星の瞬きは絶えずに

いくら雲が隠し通しても　月は瞬き続けている

いくら笑って見過ごそうとも　あなたがうけた傷は癒えない

あなたの中に　優しさがあるならどこかでにじみ出るだろう

あなたの真実が　そこにある

 

醜い自分を目のあたりにしても　愛されることを諦めきれずに

残酷な自分に絶望しても　一人は耐えられない

 

なんて、真っ直ぐな願いだ　本物の美しさよ

確かな幸せが欲しいのなら

すべてを受け止めよ

 

寂しかったのは君だ

切なくて泣きたいのは君だ

本当に愛されたいのは君でした

あなたの真実が　そこにある